常澄観音堂

常澄観音堂
常澄観音堂

広大無辺のお慈悲を後世にも

平成19年(2007)は、ここ神林の地で出生された偉大なる佛教者であり、味噌・醤油の醸造法を中国より伝え、また普化尺八の始祖としても高名な法燈円明国師覚心和尚様の生誕八百年を記念し、お祝いする年でありました。

覚心和尚様の母である妙智尼様が尊崇した常澄観音様の別当寺である当山では、和尚生誕八百年にちなみ、観世音菩薩様の広大無辺なお慈悲を尚一層顕現発揚し、現今の荒廃する精神文化の浄化に供すべく、観世音菩薩様の記念堂建立を企画して参りました。

このお観音さまは妙智尼様がお亡くなりになられてから、由良興国寺の客佛として祀られていたのですが、当山第二十世堯應和尚により、大正2年遺跡記念碑建立の際、奉還安置され当山本堂にお祀りされていたのであります。


広く有縁の方々のご理解とご協力を頂き本工事に着手することが出来、記念堂が楽慶の運びとなりました。
これも偏に、檀信徒の皆様方、地区住民の方々、十方有縁の多くの方々のご協力の賜物と感謝致しております。

この上は、ここを祈りの場の拠点とし、観世音菩薩様の安らかなお心に触れ、また覚心様のお徳におすがりし、仏様の深いお慈悲を後世にも伝えて参りたいと思います。

関係者の皆様の、企画立案より今日の楽慶に至るまでの、筆舌に尽くしがたいご労苦とご尽力に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

常澄観音別当 神林山福應寺住職
第二十四世  弘 道